理想像がステロ撒いてる

ツイートじゃまとめきれないことと日記@glraffa

成長とも言う意識の変化が怖い話

こんにちは。最近リア友と外出したんだけど、言動や考え方が大人になっててすごく怖かった。ずっと俺と馬鹿やっててくれると思ってたし、いつかネットで馬鹿やってる友達たちも大人になっていくのかも知れないし、いつか自分も大人になってしまうのかなと思うと怖すぎて泣きそうになる。

 

「働きたくない気持ち」の記事を読んだ人は知ってると思うんだけど、自分は中3から現実で友達が一人もできてない。

ネットに無数にいるじゃんと思うかもしれないけどやっぱりどうしてもネットとリアルの友達は距離感も受ける影響も違う。普通の人は成長していく過程で色んな人と知り合ったり友達になったりして大人になっていくのに、自分はその経験がすっぽり抜け落ちてる。

だから多分精神年齢が中3あたりで止まってる。それなりにネットを介して色んな経験はしてきたつもりだけど、一般的な20歳の男に比べたらとても自己中で倫理観がなくて幼いと思う。

 

変わっていくのがすごく怖い。

最近近所の道の幅が工事で少し広くなった。便利にはなったんだけど、通学路として小・中学生の間ずっと通ってた道が変わってしまったと思うと寂しいし、元々の少し狭かった道のことを人々は忘れていって少し広くなった道が当たり前だと認識するようになると思うと怖い。

始めに周りの人や自分が大人になっていくのが怖いって書いたけど、怖いのは大人になっていくことだけじゃない。

 

バイトや学校で過ごしている時に「あと1時間で帰れる!頑張っちゃうか!」て気持ちになることはないだろうか?登校や出勤してすぐの時は「来たばっかだけど今すぐ帰って寝たい」と思ってたのに「頑張ろう」って気持ちになってるアレ。

 

アレがすごく怖い。自分がその精神状態になっていることに気づいた途端に目眩がして立っているのすらしんどくなる。

いつも「何も頑張らずに生きてたい」って気持ちでいるのにそんなことはすっかり忘れて「頑張ろう」って気になっちゃってるのが気持ち悪くてしょうがない。日雇いバイトを早退してしまう理由の多くはそれで、酷い時は嘔吐までする。

だから数少ないリア友が大人になってるのに気付いた時すごくショックだった。

一緒に掃除の時間にサボって新聞紙でチャンバラしたり、階段の裏に落書きして呼び出されたりしてた頃の精神は『大人』に上書きされて「あの頃は馬鹿だったよな」と笑い話になる。

気持ち悪くてしょうがない。俺は今だって新聞紙でチャンバラしたいし、階段の裏に落書きしたいのに。

馬鹿なことをやらなくなるってニュアンスで「大人になる」って表現の仕方をしたけど、人は基本的に常に成長してて、たまたま「大人」て節目がある地点以外にも意識の変化はどんどん起こってる。

これは僕も例外ではない。

成長による意識の変化の怖いところは多くの場合それが無自覚ということだ。「あ!いま考え方が変わって今まで楽しかったことがしょうもなく思えるようになった!」なんて気付くことは滅多になく、あったとしても「そういや前までやたら○○に熱中してたな」とか「なんであの頃はあんなに○○に必死だったんだろう」と振り返って気付く程度である。気付ければまだマシ。気付かない内に変わってしまう意識の方が圧倒的に多いと思う。

 

僕の例を挙げる。

処女厨と呼ばれる人たちをご存知だろうか。まあ解説しなくても呼び名がモロだからわかると思うんだけど、僕は元々それだった。

非処女を頑なに叩き、処女を崇拝していた。どこの馬の骨ともわからない男のちんこを挿れた女が平気でインターネットで発言してると思うと虫酸が走るとまで思ってた。

でも今は全くそんな感情は全くないし、なんであんなに非処女を嫌っていたのか不思議でならない。これはある意味成長とも言えるのだけど、僕はこれがとても怖いのだ。

今ではすっかり「処女厨でない自分」が「処女厨だった自分」に上書きされてしまい、処女厨だった頃の熱意とか嫌悪の感情はまるで思い出せない。

これが例えば「遊園地に行った記憶」とか「あの日食べたご飯」なら思い出せないのもまだわかる。

しかし「処女厨だった自分」の期間は数時間とか数日なんてものでは断じてなく、少なくとも4年間くらいは処女厨としての意識があったような気がする。

にもかかわらずだ。全くその当時の感情を今の自分に復刻できない。自分のことなのに。これがとてつもなく怖い。

この手の「上書き」は処女厨うんぬんだけじゃない。一時期ポケモンを狂ったようにやっていたのに今はそこまでの熱意はないし、バケチェリーロンカスと復活短縮が最強だったスプラトゥーン1を寝ても覚めてもプレイし続けてたのも今となっては何故だかわからない。

好きだったものが好きじゃなくなったり、当たり前ではなかったことが当たり前になるのがすごく怖い。でもそれは無自覚に起こり、気付くのは変わっていく瞬間じゃなく変わったあとなので回避のしようもない。

 

そこで僕がせめてもの対抗策として辿り着いたのは「変化した理由」を見つけることだ。

何故あの頃あんなにも非処女を叩いてたのか、何故あの頃あんなにスプラ1にハマってたのか。今思うと馬鹿らしいかもしれないけど馬鹿らしく思うようになったのは絶対に何か理由がある。

「18歳になって同い年のAV女優でシコれるようになった」とか「別のゲームにハマった」とか。

理由がちゃんと見つかればその理由があったから「上書き」されたわけなので過去の自分を頭ごなしに「馬鹿らしかった」と否定することもしにくくなる。自分が変わって行ってしまうのはとても怖いけど、意識の変化には気付かないことの方が多いのだから、気付けた時くらいは変化した理由を見つけて過去を否定しないようにしておきたいなと思う。

処女厨・ポケキチ・スプラガイジだった過去があるから今の僕がいるので。

 

ただ、どれだけ理由が明確になっても「働きたくない気持ち」「頑張らずに生きていたい気持ち」のほうがデカいからバイトは早退するんですけどね。ちゃんちゃん。